漱石の『それから』に登場する白百合はテッポウユリかヤマユリか。植物オンチと言われた三島由紀夫のほかにはない克明な描写からその汚名をそそぐ。鏡花、芥川、安部公房ら、広大な文学作品の森に息づく草花を植物学者が観察。新たな視点で近代文学を読み解く。
〈解説〉大岡玲
1
漱石の白くない白百合/描かれた山百合の謎/『金色夜叉』の山百合/白百合再考
2
『虞美人草』の花々/朝顔と漱石/毒草を活けた水を飲む事/泉鏡花描く紅茸/「ごんごんごま」とは?/ごんごんごまの本名/クロユリ登場/芥川の心象に生えた植物
3
三島由紀夫と松の木の逸話/再説三島と松の木の逸話/洋蘭今昔/志賀直哉と藤の巻き方/スイートピーは悲しみをのせて/『デンドロカカリヤ』異聞
4
関東大震災でカビた街/小説とチフスの役割/小石川植物園を読む/三四郎池の植物散歩
あとがき/文庫版あとがき/〈解説〉大岡玲
作品名索引
5歳のカヤちゃんは、悪霊をグーで殴って倒す最強の霊能力者。しかし、最強のカヤちゃんの力には恐ろしい秘密がありそうで…? 幼稚園が舞台の最強ホラーアクション、謎が深まる新展開の第4巻!
ずっと私を愛してて。
結婚披露宴で、夫リースの友人とダンスを踊っていたアラナ。
すると驚いたことに、リースが嫉妬に満ちた視線を向けてきた。
変ね、彼が嫉妬なんてするはずがないのに。結婚紹介所を通じて
愛情抜きの結婚をした彼にとって、私はお飾りの妻なのに。
二人が喜びとするのは、ベッドのなかでの行為だけ。
だがその夜交わした愛は、今までとは何かが違っていた。
もしかしたら、私たちの関係が変化し始めているの?
それを確かめることはできなかった。翌日アラナは事故に遭い、
すべての記憶を失ってしまったからーー。
先生はもう、とっくにあたしの特別だからーー。“普通”に生きづらいすべての人に贈るガールズラブコメディ!!
“とある”理由により家族や友人に誤解され家出をした高校生の少女・白川愛結。従姉の編集者・白川京から紹介された〆切破り常習犯の人気作家・海老ヒカリを一目見た瞬間に恋に落ち彼女の家で住み込みで監視役兼お世話係として働くことに。〆切をぶっちぎりながらも、様々な場所を観光したり誕生日を祝ったり、思い出を積み重ねてきた二人。そして、ヒカリの思いつきではじまった富山旅行で、二人の関係に決定的な転機が訪れるーー!!“普通”に生きづらいすべての人に贈るガールズラブコメディ!!
偉い魔法使いも、何も出来ない魔法使いも、時の流れの前にちりとなって消えた。だが、ほかのすべてが失われた後で、何もできない魔法使いの名だけは、詩になり歌になり、語り継がれて 決して忘れられることはなかった。
優しさもせつなさも、生きるための大きな恵み。小さかったあのころのピュアな思いを呼び起こすファンタジー集。
春:朝露の石、塀、神様の言うとおり、何もできない魔法使い
夏:雪の花、海を見たカシの木、悲しみは海に、銀鈴砂の音
秋:白い翼、ベッドの裏側の国、散らない桜の木、僕のミッシェルおじさん
冬:まいごの犬、預かった袋、アラバスターのファンデーション、「俺のかあさん」、風の声
王宮で頻発する怪事件を、大好きな読書で得た知識をもとに解決していく皇帝の妃・明渓。王妃の周囲で発生した毒殺事件は宮中に波紋を呼び、厳しい調べが進むが、明渓はあることから意外な人物が関与しているのではと推理し、医官見習いの不思議な少年・僑月とともに一計を仕掛けるが・・・。読書好きお妃・明渓の謎解きストーリー、完結編!
皮肉屋のドクターへの
一途な秘めた想い。
保育士のデイジーは平凡な娘だが、園児たちには人気がある。
あるとき園で食中毒が発生し、そのとき知り合った園児の叔父、
医師セイムアが、以来、何かと声をかけてくるようになった。
まだ恋すら知らないデイジーはひたすら困惑するばかりで、
「先生は皮肉屋で傲慢で怖いわ」と反発してしまう。
だが、内心では淡い期待を胸に、
医師が訪ねてくるのを心待ちにしている自分がいるのだ。
今日も彼の声が聞こえ、デイジーの胸は思わず高鳴る。
ところが、セイムア医師は息をのむほど美しい人と一緒だった。
カヤちゃんは幼稚園でも有名な問題児。しかし担当を任されたチエ先生は、彼女の隠された能力を知るーーー。幼稚園を舞台に、最強幼女が無双する、新感覚ホラーアクション開園!!
データの利活用と個人情報・プライバシー保護を両立させるポイントを解説。NTTドコモ、ジェーシービー、ソフトバンク、リクルート、日本放送協会などの先進事例を紹介。
森名幸子から見て、母の鏡子は完璧な会津婦人だった。江戸で生まれ育った母は教養高く、武芸にも秀でており、幸子の誇りで憧れだった。
薩長軍が城下に迫り、白装束を差し出して幸子に自害を迫った時も、母の仮面が崩れる事はなかった。
しかし、自害の直前に老僕が差し出した一通の手紙が、母の、そして幸子の運命を大きく変えた。
手紙から視線を外し、再び幸子を見た母は、いつもの母とは違うものに変わってしまっていた。その視線を見て、幸子は悟った。
ーー母は、この美しい人は、いまこの瞬間、はじめて私を「見た」のだ、と。
薩摩藩士の青年・岡元伊織は昌平坂学問所で学ぶ俊才であったが、攘夷に沸く学友のように新たな世への期待を抱ききれずにいた。
そんな中、伊織は安政の大地震の際に燃え盛る江戸の町でひとりさ迷い歩く、美しい少女と出会う。あやかしのような彼女は聞いた。
「このくには、終わるの?」と。伊織は悟った。「彼女は自分と同じこの世に馴染めぬいきものである」と。
それが、伊織の運命を揺るがす青垣鏡子という女との出会いであった。魂から惹かれあう二人だが、幕末という「世界の終わり」は着実に近づいていてーー。
この世界で、ともに生きられない。だから、あなたとここで死にたい。
稀代のストーリーテラーが放つ、幕末悲劇、いま開幕。
序
第一章
第二章
第三章
第四章
第五章
解説 吉田大助
誰もがよく知る童謡とクラシック名曲のコラボレーション!? プリモとセコンドの両方に色々な曲のテーマが登場し、ちょっぴりパロディ風な味付けで「笑い」もミックスされたワクワク楽しい連弾曲集。難易度:中級
名前を失った星で生きる“あなたとわたし”を結ぶSF「標のない」。戦争と真実に直面した平凡な少女の選択を描く歴史フィクション「大火」。独裁国家の修理工が語る命がけの遊戯の話「国境沿いのピンボール・リザード」。二〇〇七年夏・少女(たち)の呪縛と解放を描く小さなセカイ系「グッバイスタンダー」。読切をメインに長篇一挙掲載含む小説8篇・漫画1篇&イラスト多数収録。“唯一百合”のノンジャンル文芸誌、堂々の第2号。
私をさらったハンサムな男性。
あなたはいったい誰なの?
ある深夜、アニーは電話を受けたーー。「覚えているかい?」
深みのある男らしい声。いったい誰?
だが相手はそれ以上何も話さず、電話は切れた。
謎めいた電話はその日からやむことなく続いた。
最愛の父の死後、実母にも継父にも疎まれ、孤独だった日々。
今やっと夢の第一歩を踏みだしたばかりなのに……。
やがてアニーは、電話の声の主、美貌のマルクに連れ去られ、
人里離れた屋敷に軟禁されてしまう。不安なはずなのに、
胸が高鳴るのはなぜ? 彼はアニーに信じがたい話を語り始めた。
志望校攻略に欠かせない大学入試過去問題集「赤本」
さまざまな機能を集約し,経済活動を活性化させ,持続可能なまちづくりを目指すコンパクトシティ.富山市は20年近くにわたり「コンパクトなまちづくり」を推進してきた.その原点と軌跡,そして現在を考察する.人口減少社会における有効な都市政策の姿がここにある.
はじめに(中島直人)
1 なぜ,富山市のコンパクトシティ政策なのか
1.1 富山型コンパクトシティが与えたインパクト(高柳百合子)
1.2 富山市における「コンパクトなまちづくり」の展開(中島直人)
1.3 本書の構成(中島直人)
2 「コンパクトなまちづくり」の誕生
2.1 富山のコンパクトな原風景(佐野浩祥・中島直人)
2.2 戦後における都市化の進行と都市政策の変遷(宮下貴裕)
2.3 2000年時点での非コンパクトな都市、富山(野上正行)
2.4 コンパクトな街づくり研究会と「コンパクトなまちづくり」の誕生(深谷信介)
2.5 富山ライトレールと「コンパクトなまちづくり」の初動形成(深谷信介)
インタビュー1 「コンパクトなまちづくり」の原点を語る(森 雅志・中川 大)
3 「コンパクトなまちづくり」を具体化する施策の展開
3.1 「お団子と串」の計画概念の整理(永野真義)
3.2 結節点としての富山駅と周辺のリニューアル(佐鳥蒼太朗)
3.3 中心商業地区:総曲輪周辺における都市再生事業の展開(仙石 宇)
3.4 都心地区(まちなか)での居住推進プロジェクト(永野真義)
3.5 公共交通利用促進と公共交通沿線拠点育成(森崎慎也)
3.6 地域維持とライフスタイルを多様にする選択肢の提供(沼田康佑)
補論1 データ重視のまちづくりからスマートシティへの展開(高柳百合子)
補論2 富岩運河環水公園の誕生(佐野浩祥)
4 「コンパクトなまちづくり」で育まれゆく都市生活のスケッチ
4.1 都市構造評価(マクロ)と拠点評価(ミクロ)を接続する試み(高柳百合子)
4.2 まちなか高頻度利用者たちの日常行動パタンの可視化(沼田康佑)
4.3 オープンエア型公共空間の創成と周辺変化:ひとのアクティビティの変容を背景に(山下裕子)
4.4 まちなかに生まれた市民活動 大手モールでの20年の取り組みとその軌跡(阿久井康平)
4.5 文化型地域生活拠点での「ついで」活動(永野真義)
4.6 市民主体のお団子まちづくりの現在地(永野真義)
補論3 メルボルンの「コンパクトシティ」と「リバブルシティ」(永野真義)
インタビュー2 「コンパクトシティ」の成果を語る(森 雅志・中川 大)
5 「コンパクトなまちづくり」の経験から何を学ぶか(中島直人)
あとがき