地域の和、科学の眼、自然の力、元気な生態系を取り戻そう。
日本の新聞などでは、「エコロジー」を生態学ではなく、「環境保全」の意味で用いる。それは「生態学」そのものではないかのようである。しかし、生態学ぬきの環境保全はありえない。生態系の成り立ちを理解すること無くして、自然を守ることはできない。人間が生態系に及ぼす影響を探り、自然を守る手段を考えるだけが、本来の環境学ではない。他方、人間は環境から大いなる恩恵を受けてきた。農林水産学は、まさに人間が生物の恵みをいかに利用するかを考える科学であった。単に生態系を守るだけではなく、生態系の恵みをいかに後世の人々に残していくかを考えることが必要である。人間と生物(生きざまと死にざま、その全体としての生態系)の双方向の関係をともに考える科学が必要である。それが、本書で提唱する環境生態学である。環境生態学は、まだ生まれたばかりの科学である。抽象的な議論ではなく、現在直面しているさまざまな問題を例に取り上げ、その答えを見いだして行きたい。
現代の多様化した教育問題を考えるにあたり必要不可欠である、「ジェンダー」や「ダイバーシティ」(多様性)の視点から編まれた教育の理念・教育の歴史及び思想、いわゆる「教育原理」の学びを深めるテキスト。
第1部では、教育の思想・歴史について、2部では、教育の理念について、3部では現代日本の学校教育が抱える諸問題を取り扱う。
<執筆者>藤田 由美子, 谷田川 ルミ, 奥野 佐矢子, 本多 みどり, 田渕 久美子, 高橋 英児, 二井 仁美, 角替 弘規 , 岩本 健良
従来「量」として捉えられることが多かった脂質の「質」(クオリティ)に着目し,その違いが関与する生命現象や疾患の制御から最新の分析技術まで幅広く解説しました.
多文化教育における理論的展開の背景およびその批判的検討と現代的課題をおさえた上で、日本の社会科(地理・歴史・公民)での多文化教育の授業開発とその理論を概観する。小中高での実践事例や北米の事例研究を収録した多文化社会における社会科のあり方を考える上で有用な一冊。
残留農薬が問題視され、食の安全性を希求する声の高まりとともに減農薬や有機農業がようやく定着しつつある。本書では、20世紀の害虫防除をふりかえり、減農薬・天敵・抵抗性品種などの手段を使って害虫を管理するだけではなく自然環境の保護・保全までを見据えた21世紀の農業のあり方・手法を解説する。
ホロコーストのトラウマに突き動かされるユダヤ人と同性愛者だったら、黒人だったら、移民だったら、ユダヤ人だったらなど「どれくらい犠牲者であるか」で自分の価値が決まる社会が作られるその理由!ユダヤ人街に住む親日米国人の報告!
1970年代、荒れ狂う若者たちを撮り続けたカメラマンの秘蔵写真が今甦る。
人種,民族,階級,ジェンダー,セクシュアリティなど「多」の分断を抱える現代のアメリカ合衆国は,いかなる「一」であろうとしてきたか.公民権運動以来の多様性の政治を歴史社会学的に追い,いまバックラッシュのなかで失敗が宣告される「アメリカ型多文化主義」にアメリカを動かすダイナミズムを読む.
生きものについて全て知りたい!その想いをつきつめて,行けるところまで行ってみよう!ゲノムという設計図をもとに織りなされる植物の世界。遺伝子の働き,細胞の色,クチクラの組成といったミクロな視点から,高地への適応,画像解析による形態や植生の解析といったマクロの視点まで。階層を横断して生き物を調べつくした研究を様々なノウハウと共に紹介!
一口に「生きものを調べる」と言っても,調べる対象は無限にある。ある特徴一つをとっても,どんな機能があるのか?どんな素材でできているのか?どんな遺伝子が作用しているのか?……等々,知りたいことが次々に出てきてしまうから。そんな疑問の数々も,画期的な技術の発展により調べ尽くすことができる時代に。そんな新時代の研究者たちがみている景色を一緒にのぞいてみませんか?
【 本書の特長 】
多彩な研究例を紹介
・ゲノム解析がひもとく植物の歴史や多様性
・食物生産の効率化や品種改良への応用
・小さな細胞の中で何が起きているかを知る
・生物工学で生物時計を見える化!
研究に役立つ技術の紹介
・ゲノムをまるっと見る「GWAS」の使い方
・バーチャル植物をつくっちゃう? 画像解析技術の可能性
分子生物学の基礎知識もコンパクトに紹介
【 目次 】
第1部 ゲノミクス編:ゲノムを読んだら何がわかる?
第1章 ゲノム解読技術の発展と,野生アズキの耐塩性研究
第2章 ゲノム情報から迫るハワイフトモモの種内多様化プロセス
コラム1 反復配列・トランスポゾンとその検出
第3章 植物の雌しべが花粉を選び分けるしくみ
第4章 大量ゲノム情報時代の植物育種
第2部 フェノミクス編:植物を調べつくす方法
第5章 なぜ青いバラは咲かないのかーアントシアニンによる多彩な花色の発現機構ー
第6章 接木の科学によって,技術をさらに使いこなす
第7章 赤外分光法によるヤセイカンランのクチクラの構造解析
ー物理化学者による非破壊計測の試み
コラム2 クチクラワックスを介した花芽防御機構の標高分化
-春先のマイルドな凍結ストレスへの繁殖器官の適応ー
第8章 作物生産科学におけるC3型個葉光合成とその変動光応答
第9章 ウキクサを光らせて概日時計を視る
第3部 ノウハウ編:こっそり教えるテクニック
第10章 植物におけるゲノムワイド関連解析の落とし穴
コラム3 倍数体ゲノムのバイオインフォマティクス
第11章 植物3次元形態のデータ化,定量化,モデル化
コラム4 画像情報に基づく植物・植生の判別とその発展
-深層学習による技術発展を中心にー
コラム5 ゲノム解析の前提となる分子生物学の基礎知識
脈々と連なる遺伝子の川を縦糸に、多様に枝分かれした生き物たちの関わり合いを横糸に、実験室とフィールドワークの出会いが織りなす知のタペストリー。動物学・植物学・生物物理学など、対象も手法も異なる多彩な研究の結びつきから浮かび上がってくる生物界の全体像を鮮やかに描き出す。
安すぎるバナナほど、高くつく。熱帯雨林破壊につながる「因果関係のネットワーク」を描き出す。生物多様性保全のためのポリティカル・エコロジー入門。
はじめに
序 性のあり方の多様性
第1部 日常生活の安心と生活保障
同性パートナーシップの公的承認
同性による法律婚の可能性
トランスジェンダーがおかれている社会の現状と課題
政治の現場から
第2部 平等な社会へ向けて
当事者の抱える事情と相談対応
教育現場で性的マイノリティについて考える必要性
企業研修
当事者の家族と友人をつなぐ
第3部 世界は今
性的自己決定権と性別変更要件の緩和
同性カップルによる家族形成と法制度の変容
国際人権法における性の多様性
おわりに