大阪・保育所聖愛園の「障害」児共同保育50周年を記念して刊行するブックレット(インクルーシブ(共生)教育研究所双書)。本書は,学校教育の実践と福祉の現場で学び考えてきたことを集成したもので,各論考を通じて人と人とのちがいを越えてインクルーシブな社会へ,との問題提起を試みた労作。
大変人気の高いヴァイオリン曲。モスクワ出身で現在フランスを拠点に活躍しているヴァディム・チジクにより運指・運弓をはじめ、演奏のためのヒントが丁寧につけられた。ビゼー編曲のピアノ伴奏譜も運指付き。
明治期から第二次世界大戦までの日本は、アジア各地からの留学生を多数受け入れてきた。なかでも明治大学は留学生を受け入れた主要大学の一つであった。本書では、「民主化」と「留学経験」をキー概念として、留学生が明治大学において何を修得し、何を故郷にもたらしたのか。また、受け入れた側に対して何を残したのか。「アジア留学生」という全体像を、中国政治・日本近代社会思想史・東南アジア史・中国文学・日本法制史・中国近現代史、各分野の専門家たちによって、明らかにしようとするものである。
まえがき(高田幸男)
第1部 総論
近代アジアの日本留学と明治大学(高田幸男)
第2部 留学経験の諸相
第1章 清末・民国期の中国人の「留学経験」と政治・社会の民主化ーー汪精衛と宋教仁、胡適と林語堂、湯良禮と周化人ーー(土屋光芳)
第2章 師尾源蔵と経緯学堂(山泉 進)
第3章 中国人留学生と神田神保町「中華街」の形成と特徴ーー明治末期を中心にーー(鳥居 高)
第4章 胡風の日本留学体験(鈴木将久)
第5章 日治期台湾における台湾人弁護士の誕生(村上一博)
第6章 1930、40年代朝鮮・台湾人の明治大学「留学経験」(高田幸男)
付録:韓国・台湾インタビュー記録
あとがき
本書には、人生を成功する生き方、幸運を呼ぶ働き方が書かれています。脱サラ希望者、起業家、必読の一冊です。
同人誌「焼畑文芸」に載った処女作がヒョンなことから「直廾賞候補」となった市谷京二。周囲の羨望と冷笑、「カモ」を待ち受ける作家、編集者たち。受賞めざして繰り広げられる駆け引き、陰謀の末の悲劇!ブンガクをめぐる狂乱と欺瞞を徹底的にカリカチュアライズして描き文壇を震撼させた猛毒性長篇小説。
本書は、契約責任に関する日本やドイツの伝統的理解、ならびに民法(債権法)改正の議論を踏まえて、主たる給付義務の「履行後の義務」の位置づけを明らかにしようと試みる。これは契約責任の妥当範囲拡張により、責任の限界規準が曖昧になっていることに問題意識をもつ研究であるが、これを念頭に置きつつ特に時間的延長の一領域である契約余後効論を論じ、この問題の理論的分析を試みる。
序章
1 問題の所在
2 本研究の対象と意義
3 本書の構成
第1章 日本における契約余後効論の展開
1 学説の理論展開
2 裁判例の傾向分析
3 小 括
第2章 ドイツにおける契約余後効論の展開
1 裁判例の傾向分析
2 学説の理論展開
3 小 括
第3章 契約余後効論の理論的基礎
1 主たる給付義務の履行後における債務関係
2 契約余後効における被違反義務の性質
3 義務違反の効果および責任性質
第4章 契約余後効理論の検証
1 裁判例の分析
2 小 括
社会の対立や分断を活性化させたポピュリズムの興隆は、今日のメディア環境と「政治」との強い相互作用抜きには説明できない。
民主主義とメディアの現代的危機をもたらしている対立や分断の政治を生み出す条件や特徴を、日本・韓国・ インドネシア・ドイツの事例から明らかにする。
学際的なアプローチからメディアと政治の関係性に迫る共同研究の成果。
はじめに (山腰修三)
第1章 「統合」と「分断」のメディア・イベント
ーー川崎ヘイトスピーチデモの報道を事例として (三谷文栄)
はじめに
1 メディア・イベント論の視座
2 メディア・イベントと川崎ヘイトスピーチデモ
3 メディア・イベントと「統合」と「分断」の論理
4 社会の「中心」はどこにあるのか
おわりに
第2章 日本型メディア・ポピュリズムと「改革」言説
ーー「失われた一〇年」期における朝日新聞の社説を中心にして (山腰修三)
1 メディア政治とポピュリズム
2 ポピュリズムの言説戦略としての「改革」
3 「失われた一〇年」と「危機」
4 小泉現象と新自由主義的改革
5 日本における「改革」言説とメディア・ポピュリズムの帰結
第3章 現代日本社会における「政治のメディア化」と「ジャーナリズム化」
ーー小池都政における豊洲市場移転延期問題(二〇一六年〜二〇一七年)を事例として (山口 仁)
はじめに
1 「政治のメディア化」と「ジャーナリズム化」
2 事例:小池百合子東京都知事による豊洲市場移転延期問題の争点化
と関連報道
おわりに
第4章 韓国社会におけるメディアシニシズムと政治コミュニケーション (李 光鎬 )
はじめに
1 メディアシニシズムとは何か
2 メディアシニシズムの政治心理学
3 韓国社会におけるメディアシニシズムの実態
4 党派性の強さと敵対的メディア認知、メディアシニシズムの関係
5 メディアシニシズムと政治情報源の利用
6 メディアシニシズムと政治ニュースの「消費」
7 メディアシニシズムと選択的接触
おわりに
第5章 韓国における政治情報の選択的接触と共有 (李 津娥)
はじめに
1 オンライン政治情報利用の特徴
2 政治志向と情報への選択的接触ーー認知的特性と情報のカスタマイ
ズ志向
3 オンライン上の政治情報の共有
おわりに
第6章 大衆団体法とイスラム化の葛藤
ーー二一世紀インドネシアにおける新しい大衆像 (山本信人)
はじめに
1 オルマスの顕在化
2 マサ(大衆)の統制
3 民主化とイスラム化
4 大衆団体の統制強化へ
5 二〇一七年大衆団体法代行政令
6 浮遊しながら結集する情報消費者
おわりに
第7章 ドイツのヘイトスピーチ対策
ーー二〇一七年のSNS対策法と二〇二一年改正 (鈴木秀美)
はじめに
1 SNS対策法の概要
2 二〇二一年改正
おわりに
索 引
人文科学は「問いを立て,解答を導き出す」ことを目的に,解釈を通して多様な価値観と選択を通して最善の生き方を実現するものである。しかし今日,大学への進学の動機は,就職に有利,スキルの獲得,資格取得が主流である。客観的法則による自然科学の信頼と有用性が重視されるなか,解釈の曖昧さを伴う人文科学への信頼に応えるために,既存の知から飛躍する新たな「解釈」が期待される。それらの事情を踏まえ本書は人文科学の実践的な意義を問うものである。
第1部では,解釈という営みと学としての「解釈学」の成立過程を解明する。自然科学の実在論的性格を解釈学に拡張し,また自己理解の形成について分析する。さらに理解と解釈が表現世界を通して創造的に展開する過程を考察する。
第2部では,戯作を史料に江戸庶民の日常を観察し,方言の記述分析から解釈の可能性を吟味する。ヘミングウェイ『医者と医者の妻』で描かれた人物や社会を観察し,英語教育の解釈法についてその意義を考察。
第3部では,1960年代に登場した解釈的社会学から分析する。ゴッホ「ひまわり」の多様な解釈の可能性を検討,ネット上の作品やコンテンツの解釈を論じる。ライフヒストリーの主観性と客観性の問題,そして獅子舞の地域における解釈と伝承を論じ,古武術における「腑に落ちる」の共有体験の可能性を考察する。
スイス民事訴訟法概論
北部九州の真宗の歩みはどのようなものだったのか。
地域における教化伝道の拠点として、地域文化財の収集・保存や地域社会の課題に取り組んできた北部九州寺院の歩みと活動、明治・幕末期における動向を、博多萬行寺に伝えられた多くの初公開史料などから描き出す。さらに、史料の活用方法への提言、新出史料の翻刻などを掲載。
【目次】
・総論(中川正法)
第一部 北部九州の真宗
・九州への真宗の伝播と展開ー北部九州を中心に(草野顕之)
・熊本北部真宗寺院の顕如「御書」とその「縁起」「講」について(松本英祥)
・妙徳寺筑紫大忍の鹿児島布教(奥本武裕)
・筑前共愛会憲法草案を起草した大塩操(旧名・和田玄遵)についてーある真宗僧侶と自由民権運動(石瀧豊美)
第二部 博多萬行寺ー歴史と文化財
・博多萬行寺の成立と展開(岡村喜史)
・「触頭諸役目留帳」からみる福岡藩の寺院統制(八嶋義之)
・萬行寺所蔵仙人図をめぐってー近世絵画史における劉俊受容の軌跡(小林知美)
・幕末維新期における福岡真宗教団の動向についての一考察ー萬行寺七里恒順の排耶と護法を中心に(鷺山智英)
・九州真宗の私塾と龍華教校(菊川一道)
・『梅霖新談』の史料的価値ー真宗僧恒順と福沢諭吉との対談(木本拓哉)
・七里恒順と博多柳町婦人教会(中西直樹)
第三部 史料の活用と翻刻
・品照寺文化財調査と、その活用に関して(大石大哲)
・龍華教校 入校生名簿について(金見倫吾)
・咸宜園と龍華教校の門下生比較ー『龍華教校入校生名簿』翻刻を活用して(渡辺みか)
・真宗寺院文化財資料のデジタル活用にむけて(宮原由橘菜)
・『触頭諸役目留帳』翻刻(八嶋義之)
・萬行寺本『梅霖新談』翻刻(木本拓哉)
・龍華孤児院月報の翻刻と解説(金見倫吾)
・博多萬行寺龍華孤児院の明治大正期新聞記事(田鍋隆男)
Maasプラットフォーム構築後における日本とドイツの危険責任の法理を検証し、利用者の自動運転事故に対する人身損害の救済のあるべき姿を考察する。2024年に早稲田大学で開催されたシンポジウムの報告の成果をまとめて加筆・訂正を加えたもの。