なぜ夫婦は同姓でなければならないのか? 「家」制度から社会の仕組みに内包するジェンダー不平等を明らかにし、憲法を手がかりに解決を探る。
第6号は2つの特集、1「LGBT/SOGI施策」に6論文(谷口、遠藤、神谷、二宮、鈴木賢/TAKACO、鈴木秀洋)、2「子の面会交流」に企画趣旨と3論文(山崎、高田、光本)、シリーズ「比較家族法(2)」では4論文(二宮、渡邊、小門、石嶋)、「立法・司法の動向」は、敗訴判決にスポットを当てて一石を投じる浅倉論文と、選択的夫婦別姓の動向(二宮)を掲載。最新テーマで迫る。
ジェンダーの視点で保育現場を観察すると、保育士の言葉や行動だけでなく、3、4歳児の保育園児の言動にもジェンダーにとらわれた場面を発見! 「ピンクは女の子が着るものなんだよ」「戦闘ごっこは女はやらないの」…。そんなことを言う子ども達。文科省委嘱事業「0才からのジェンダー教育推進事業」に参画した保育士・幼稚園教諭・子育て支援スタッフ・行政職員らは、どのようにジェンダーを理解し、自分のものとしていったのか、ジェンダーの視点をどう活かしていったのか。市民と地域の大学研究者がネットワークした、山梨県の、男女共同参画社会づくりを支える市民活動が満載の実践記録。
中国の長い歴史とともに変化したジェンダー秩序の変遷過程をダイナミックに描く。社会の父系化、ジェンダー規範の強化、そして社会主義をへて改革開放の大変動まで。家族、労働、ナショナリズム、身体、LGBTなど今日的な研究視点を網羅し、中国ジェンダー史研究の全体像を初めて伝える。初学者から隣接分野まで必携の研究入門。
グリム版・ペロー版『赤ずきん』、西加奈子『きりこについて』、桜庭一樹『青年のための読書クラブ』-登場人物の「性」のあり方を見つめると物語の底流が見えてくる。
キャリア形成、結婚・出産の壁、さまざまなハラスメントーー女性研究者が抱える「生きづらさ」の背景をアンケート調査・資料などをもとに明らかにするとともに、男性研究者を交えた座談会を収録し、困難な状況を共に克服する方途を探る。
第1部 女性歴史学研究者の現在
第1章 女性研究者のキャリア形成をめぐる現状と課題
1 大学・大学院におけるジェンダーをめぐる壁
2 非常勤講師のおかれている現状
3 女性の「研究時間」をめぐる現状
4 再生産労働と女性の「研究時間」
5 ハラスメントをめぐる現状
第2章 結婚・出産・育児と女性研究者
1 女性研究者の就業と結婚・出産・育児
2 世帯形成と妊娠・出産の壁
3 育児支援とその不足
4 女性と家庭をめぐるジェンダー・バイアス
第2部 歴史学に参入する女性研究者の歴史
第1章 女性が歴史学を研究するということーー西洋編
第2章 女性が歴史学を研究するということーー日本編
第3部 座談会ーー歴史学におけるジェンダー平等を展望する
ジェンダー研究の「パイオニア」たちは、どのように学問の道を志し、課題を探究してきたのか。研究中の困難や研究への思い、運動や政治との関係も絡め、後続世代が先達21人に果敢に問う。世代や領域を横断する対話を通じて研究の根幹を継承し、現代的課題を見出すに至る、類例なきインタビュー集。
原ひろ子/井上輝子/金井淑子/上野千鶴子/江原由美子/伊藤公雄/木本喜美子/勝方=稲福恵子/鄭 暎惠/もろさわようこ/伊藤康子/加納実紀代/西川祐子/有賀夏紀/荻野美穂/宮城晴美/金 富子/坂元ひろ子/鹿野政直/池上千寿子/村瀬幸浩
はじめに 佐藤文香
第1部 新しい学問の創出ー女性学・男性学・ジェンダー研究
総説 佐藤文香・森千香子
第1章 原ひろ子
第2章 井上輝子
第3章 金井淑子
第4章 上野千鶴子
第5章 江原由美子
第6章 伊藤公雄
第7章 木本喜美子
第8章 勝方=稲福恵子
第9章 鄭 暎惠
第2部 歴史を拓くー女性史・ジェンダー史・男性史
総説 貴堂嘉之
第10章 もろさわようこ
第11章 伊藤康子
第12章 加納実紀代
第13章 西川祐子
第14章 有賀夏紀
第15章 荻野美穂
第16章 宮城晴美
第17章 金 富子
第18章 坂元ひろ子
第19章 鹿野政直
第3部 個に寄り添うーセクソロジーからヒューマンセクソロジーへ
総説 坂なつこ
第20章 池上千寿子
第21章 村瀬幸浩
おわりにージェンダー研究の〈継承〉と当事者性の獲得 伊藤るり
巻末附録 ジェンダー研究関連年表
索引
新型コロナウイルス感染拡大は、これまで社会が内包していたさまざまな問題を浮き彫りにした。とりわけ、突然の一斉臨時休校要請は、教職員、子ども、保護者に大きな混乱や不安をもたらした。本号では、休校対応や感染症対策に追われる学校現場の様子や、子どもたちへの影響についてレポート。さらに、女性労働者への被害の集中、DV被害の深刻化、居場所のない若者、10代からの妊娠相談など、コロナ禍において見えてきた社会の課題を探る。
Part 1 しわ寄せは女性労働者に
女性の休業者比率は男性の3倍以上
──被害は子育て女性に集中
周 燕飛(労働政策研究・研修機構主任研究員)
コロナ労働相談の半数以上は女性非正規労働者
山根木 晴久(連合総合運動推進局総合局長)
「在宅ワーク70%」で見過ごされる
「家庭以内のワークライフバランス」
竹信 三恵子(ジャーナリスト)
《探る・深める》フリーランスにセーフティネットを
森崎 めぐみ(女優、日本俳優連合国際部長)
Part 2 “異例の事態”に向き合う学校現場
新型コロナウイルス感染症対応に関する日教組のとりくみ
丹野 久(日教組中央執行委員・総合政策局局長)
【学校現場から1】
教育現場で、ソーシャルディスタンスが当たり前になる不安(長崎県)
【学校現場から2】
「学校とは」「教育とは」と改めて考える時間が持てた(岩手県)
【学校現場から3】
状況に対応した生活の仕方を自ら考え工夫するよう指導(山形県)
【学校現場から4】
保健室でのかかわりを大切に、感染症への差別を子どもたちと一緒に考えたい(大分県)
【学校現場から5】
発注キャンセル、食材廃棄、簡易給食など異例ずくめの状況下での給食(大阪府)
「コロナにかかってしまったら嫌われるかも」と心配
──「コロナ×こどもアンケート」から見えてくるもの
半谷 まゆみ(国立成育医療研究センター社会医学研究部研究員)
コロナ禍で広がる教育格差──今が議論の時
前馬 優策(広島経済大学教養教育部准教授)
《探る・深める》働きながら学ぶ外国人留学生を襲ったコロナ禍
佐藤 由利子(東京工業大学環境・社会理工学院准教授)
Part 3 「ステイホーム」のかけ声の陰で
コロナ禍とDV
北仲 千里(全国女性シェルターネット共同代表)
居場所のない若者──「家」は必ずしも安全な場所ではない
橘 ジュン(BONDプロジェクト代表、ルポライター)
コロナ禍における10代の「予期せぬ妊娠」
──相談から見えた社会の課題
土屋 麻由美(ピッコラーレ副代表、助産師)
フロベール、その女たち、その書物。フロベールの文体から生みだされた女性像にはジェンダー問題が投影されていた…愛人たちと交わした書簡を読み解きながら、社会規範を逸脱していくエクリチュールの潜勢力を見極める。
階級闘争が内包してきたジェンダー構造に着目し、小林多喜二や徳永直、葉山嘉樹、佐多稲子らの作品から、プロレタリア文学の実践を読み直す。民族やコロニアリズムなどの論点と階級闘争との交差にも着目して、プロレタリア文学の可能性と問題点を析出する。
第4号は特集「安全保障関連法制とジェンダー」と題し、9論文(若尾、岡野、近江、川眞田、松本、清末、海妻、大脇、中野)が、新たな視点からのテーマ設定を試みる。さらに【特別企画】「ジェンダー平等政策の今を問う」には4論文(皆川、浅倉、後藤、廣瀬)、旧姓の使用をめぐる「判例研究」(浅倉)、CEDAW総括所見を日本国内で実効性あるものにするための山下論文を収録。
第1部 序論
第1章 問題関心の所在と研究目的
第2章 都市空間をめぐるジェンダー地理学の視点と課題
第3章 都市郊外空間の変容と住民の参加をとりまく問題
第2部 郊外空間における高齢化と退職者による地域参加
第4章 社会関係の構築機会としての地域への参加
第5章 男性退職者のサークル活動参加プロセス
第3部 「縮小化」する郊外空間と主婦による地域への参加
第6章 「都市の縮小化」と自治体の民営化
第7章 多摩ニュータウン南大沢地区における主婦の起業
第4部 結論
第8章 ジェンダーの視点からみた郊外空間の変容と住民による地域への参加
今、教育の現場で問題となっている、教科書で教えない性教育、セクシュアリティ教育、ジェンダー教育、LGBT問題に一石を投じた書。本書は、学校での性教育の役割が子どもの安全基地の確保となるために必要なものは何かを、さまざまな意見聴取や対話から明らかにしたもの。いま全国の高校では、文科省通達に従って保健や家庭科の科目の中で「性教育」を行っている。しかし教科書に沿って行われる「性教育」は、単なる避妊教育だったり、禁欲教育だったりして、「性」の最も重要な部分である人間の尊厳や、日々の暮らしでの自由と自立と「性」との関係について踏み込めていない。それは「性教育」に携わる現場の教員が痛切に感じていることである。試行錯誤を続けている教員から出てきた問いは五つ。1なぜ「性教育」が必要なのか、2セクシュアリティ教育が目指すもの、3生徒に何を伝えたいか、4生徒は何を知りたいか、5生徒の個人差についてーーこれらの問いに答えるために、本書では、「学歴」とともに分断二大要素の一つである「性」にフォーカスし、それを三つの視点から、「性の教育で必要なこと」(一つ目は学校で行われている文科省通達の「性教育」とそれに携わる現場教師の奮闘を座談会形式で、二つ目は助産師の語る性「出産と赤ちゃん」について、三つ目はLGBTQに関わる「性スペクトラム」について)を論じて見えてきた、子どもの成長に重大な影響を及ぼす「性教育」の在り方を浮き彫りにし、教科書では教えない、性教育の正しい知識とは何かを明らかにした書。今、教育の現場で問題となっている、セクシュアリティ教育、ジェンダー教育、LGBT問題に一石を投じた意欲作。
SDGsの17目標を学んだうえで、学級新聞作りにつながるように構成されたシリーズ
新聞作りとSDGs学習を合わせたシリーズの第2巻。SDGs目標5〜8について、マンガとイラストを合わせてわかりやすく解説。
【もくじ】
はじめに/この本の使い方/まんが「SDGsの世界へようこそ!」/SDGsとは…
●目標5 ジェンダー平等を実現しよう
まんが「ジェンダー平等を実現しよう」/男性も女性も生きやすい社会に/「ジェンダー」に関する世界のいま/持続可能な未来のために/わたしたちにできること/新聞作りの準備をしよう
●目標6 安全な水とトイレを世界中に
まんが「安全な水とトイレを世界中に」/生活に欠かせない「水とトイレ」/「水とトイレ」に関する世界のいま/持続可能な未来のために/わたしたちにできること/新聞作りの準備をしよう
●目標7 エネルギーをみんなにそしてクリーンに
まんが「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」/エネルギーをみんなで使える世の中に/世界のエネルギー問題のいま/持続可能な未来のために/わたしたちにできること/新聞作りの準備をしよう
●目標8 働きがいも経済成長も
まんが「働きがいも経済成長も」/働きがいと経済成長の関係/世界の経済成長と問題/持続可能な未来のために/わたしたちにできること/新聞作りの準備をしよう
SDGs17の目標とターゲット(目標5〜8)/さくいん
世界的に関心の高まる女性への暴力。その実態は地域や社会によって多様で、その差異を無視しては解決どころか深刻化しかねない。さらにグローバル化のなか地域社会が変容し暴力の構造はますます複雑化している。本書では現地調査をもとに歴史・文化・社会的文脈を考慮しつつ実態を描き出す。
序章 ジェンダー暴力とは何か?
第1部 家族の名誉にかけて
第1章 南アジアにおける強制結婚ーー規定婚、幼児婚、非人間との結婚
第2章 二重の暴力ーーネパールにおける売春とカースト
第3章 名誉は暴力を語るーーエジプト西部砂漠ベドウィンの血讐と醜聞
第4章 ジェンダー暴力の回避ーーエジプトのムスリムの試み
第5章 噂、監視、密告ーーモロッコのベルベル人にみる名誉と日常的暴力の周辺
第6章 復讐するは誰のため?--ギリシャのロマ社会における名誉をめぐる抗争
第2部 国家に抗するジェンダー
第7章 揺れ動くジェンダー規範ーー旧ソ連中央アジアにおける世俗主義とイスラーム化
第8章 抑圧された苦悩の可視化ーー韓国の烈女と鬼神
第9章 ある「母」の生成ーーアルゼンチン強制失踪者の哀悼と変わりゆく家族
第10章 痛みと記憶ーーチリ・軍政下を生き抜く女性たち
第11章 自由、さもなくば罪人ーー性の多様性をめぐるインド刑法の攻防
第3部 ディアスポラ社会の苦悩
第12章 名誉をよみかえるーーイスタンブルの移住者社会における日常の暴力と抵抗
第13章 トランスローカルなジェンダー暴力ーーインド・パンジャーブ出身女性の経験
第14章 暴力と移動が交錯する生ーーメキシコにおける中米女性移民たち
第15章 越境する「強制結婚」--ノルウェーのパキスタン系移民女性とNGO活動
第16章 眼差しの暴力への抵抗ーーノルウェーのアラブ系難民女性をめぐって
第17章 仕事・恋愛・暴力が交錯する場ーーカラオケパブで出会うフィリピン人女性と日本人男性
国連におけるジェンダーの課題。
自家用ジェットで空を飛び、高級車を乗り回し、プール付豪邸に住まうアフリカ人エリートたち、彼等の暮らしを支えているのは、我々がテレビで最も頻繁に目にする、“かわいそうな”アフリカの貧しき人びと。本書は、国民を守るべき政治エリートたちが、その国民を食い物にする“発展途上国”の現状が、“先進国”にも通ずる、遍く世界における課題であることを証明する。
日本語を研究し、日本語教育を追求し、ことばとジェンダーを思索し、中国女文字を惜しむ。9つの国・地域、38人の研究者による画期的論集。
世界中の、強くて、賢くて、勇気ある女の子たちへ。
「女の子だから」という呪いの言葉を捨てて、もっと自由に生きよう!
「女の子の力を、世界を変える力にする。」
世界中のジェンダー平等の実現に取り組むプラン・インターナショナルから
日本の女の子たちにむけたメッセージ
プロローグ ジェンダーって何?
第1章 身のまわりにあるジェンダー
第2章 ジェンダーと暴力
第3章 世界の女の子が直面するジェンダー問題
第4章 ジェンダーフリーな社会をつくろう
エピローグ ジェンダー平等な世界へ