東レなど、CO2削減と経済性を両立するフィルム包装材を国際共同開発
東レなどは共同で、リサイクル性と印刷プロセスにおけるCO2削減を実現し、経済性との両立が可能な表刷りモノマテリアルフィルム包装材技術を開発したことを発表した。
日本人に特有の発がん要因を発見! - 国がんなどが国際研究の成果を発表
国立がん研究センター(国がん)と東京大学は、腎細胞がん962症例の全ゲノム解析から発がん要因の解析を行った結果、日本人の腎細胞がんの7割に、他国ではほとんど見られない未知の発がん要因が存在することが判明したと共同で発表した。
スパコン速度、米「フロンティア」5連覇 「富岳」は4位を維持
スーパーコンピューターの計算速度の世界ランキング「TOP(トップ)500」が発表され、米オークリッジ国立研究所の「フロンティア」が前回昨年11月に続きトップとなり、5連覇を果たした。同機は2022年5月、史上初めて毎秒100京回(京は1兆の1万倍)を意味する「エクサ級」を達成している。前回、2位から4位に後退した理化学研究所の「富岳(ふがく)」は、4位を維持した。
明大、温泉紅藻「シゾン」を用いた高効率なL型乳酸の生産技術を開発
明治大学は、有用物質「乳酸」のうちのL型乳酸を、微細藻類の一種「シゾン」が他の微細藻類よりも効率的に生産することを発見したと発表した。
琉球大、サンゴの精子に存在する基質の多くが他の動物と共通すると確認
琉球大学は、サンゴの精子に存在するタンパク質の中から、「プロテイン キナーゼ A」によりリン酸化される基質の候補を選別し、それらの共通性と遺伝子進化を検証した結果、多くが動物に共通していたことが推定できたと発表した。
東大など、物性物理における量子コンピュータの量子優位性達成条件を解明
東京大学、NTT、大阪大学の3者は、「量子誤り訂正」機能を備えた量子コンピュータが、物性物理分野で、古典コンピュータを凌駕する量子優位性を達成するための条件を解明したと発表した。
OKI、Plug and Playとパートナーシップ契約を締結し技術探索を始動
OKIは、Plug and Playとの間でエコシステムプラス・パートナーシップ契約を締結し、5月よりオープンイノベーション活動を開始したことを発表した。
旭化成、カナダのリチウムイオン電池向けセパレータ工場の建設予定地を発表
旭化成は5月15日、2024年4月25日に公表したカナダにおけるリチウムイオン電池用湿式セパレータ「ハイポア」の製膜・塗工一貫工場の建設計画の続報として、建設地がオンタリオ州ポートコルボーン市であることを発表した。
米国政府、サンケン電気子会社のPolar SemiconductorにCHIPS法による補助金支給を決定
米国商務省は5月13日(米国時間)、CHIPS and Science法(CHIPS法)に基づいてサンケン電気の米国子会社Polar Semiconductorに最大1億2000万ドルの補助金を支給することを決定したと発表した。
ホンダ×IBM、SDV実現に向けて次世代半導体・ソフトウェア技術を共同研究開発
米IBMとHondaは5月14日(現地時間)、将来的なSDV(ソフトウェアデファインドビークル)の実現に向けて、次世代半導体・ソフトウェア技術の長期的な共同研究開発に関する覚書を締結した。
VLSIシンポジウム2024プレビュー 第6回 プロセッサ/AI半導体/メモリアーキテクチャ分野の注目論文
VLSIシンポジウム 2024における回路部門の注目論文の中から、プロセッサ分野、アクセラレータ分野、メモリ回路アーキテクチャ分野の3件の注目論文を紹介したい。
どこでもサイエンス 第284回 巨大黒点、太陽フレア、そしてオーロラ
2024年5月10日から12日にかけて、「巨大黒点」、「太陽フレア」、そして「オーロラ」が話題になりました。この3つの現象は、太陽-地球間、1億5000万kmの距離を隔ててリンクしています。
シャープ、堺工場における液晶ディスプレイパネル生産停止を決定
シャープは5月14日、第10世代のディスプレイパネル工場である堺ディスプレイプロダクト(SDP)における液晶ディスプレイパネルの生産停止を決定したことを発表した。
東北大サイエンスパーク構想が本格始動 - 新愛称は「MICHINOOOK」に
東北大学と三井不動産は、「東北大学サイエンスパーク構想」を本格始動し、その愛称を「MICHINOOOK(ミチノーク)」としたことを発表した。
VLSIシンポジウム2024プレビュー 第5回 回路部門への応募件数は542件で採択率は25%、東工大とキヤノンが注目論文に選定
VLSIシンポジウム 2024における回路部門には、例年は300件ほどの応募であるが、今回は異例ともいえる542件もの応募があった。採択件数は138件で、採択率は25%と例年の3割台よりもさらに狭き門となった。
火星の有機分子は一酸化炭素から光化学的に生成された、東工大が解明
東京工業大学(東工大)は、火星の堆積物中に含まれる有機物が、同惑星の大気中の一酸化炭素(CO)から生成されたものである証拠を提示したと発表した。
電通大など、アシスト中に透明になるリハビリテーション用のロボットを開発
電気通信大学(電通大)と国際電気通信基礎技術研究所(ATR)は、リハビリテーションロボットの「機械的な透明性」(動的透明性)をアシスト中に向上させる革新的な手法を開発したことを共同で発表した。
TSMC、Ansysのマルチフィジックスプラットフォームを2nm向け技術として認定
Ansysは、同社のマルチフィジックスプラットフォームが、TSMCより同社の2nmプロセス(N2)の量産リリース向けパワーインテグリティプラットフォーム認証を取得したことを発表した。
AnsysとTSMC、光学とフォトニクス向けマルチフィジックスプラットフォームで協業
Ansysは、TSMCの最先端Silicon Photonics(SiPh)集積システムとCo-Packaged Opticsのプラットフォーム「Compact Universal Photonic Engines(COUPE)」向けマルチフィジックスソフトウェアに関する協業を発表した。
東工大、PaCS-MDシミュレーションを容易に実行できるツールキットを公開
東京工業大学(東工大)は、長時間現象を短時間の計算で観察できる「並列カスケード選択分子動力学(PaCS-MD)シミュレーション」を容易に実行できるツールキット「PaCS-Toolkit」を開発し、公開したことを発表した。
京大など、数十年確認できなかった「らせん型超伝導」の証拠を遂に発見
京都大学(京大)と科学技術振興機構(JST)は、3種類の希土類化合物を積層構造させた「三色人工超格子」において、提案されてから長らく確認されていなかった「らせん型超伝導」状態が実現している証拠を発見したと共同で発表した。
Micron、32GビットDRAMダイベースの128GB DDR5 RDIMMの出荷を開始
Micron Technologyは、モノリシック32GビットDRAMダイベースの128GB DDR5 RDIMMメモリの検証を終え、出荷を開始したことを発表した。
DNPがPPベースの自動車用加飾フィルムを量産化 - リサイクル促進に貢献
大日本印刷(DNP)は、リサイクルに貢献するポリプロピレン(PP)をベースとした自動車用加飾フィルムの量産技術を確立したと発表した。
ElevationSpace、宇宙から物資を持ち帰る回収カプセルの着水衝撃試験に成功
ElevationSpaceは、宇宙環境利用・回収プラットフォーム「ELS-R」の初号機「あおば」の回収カプセルについて着水衝撃試験を実施し、成功したことを発表した。
太陽HDが技術開発センターを新設! 仕事が楽しくなる空間設計を採用
太陽ホールディングス(太陽HD)は、埼玉県嵐山町(らんざんまち)にある嵐山事業所にて同事業所内に新たに開設した技術開発センター「InnoValley(イノヴァリー)」についての記者発表会ならびに見学会を開催した。
太陽系でリンが多い理由は新星爆発による可能性、国立天文台が発表
国立天文台(NAOJ)は、地球型生命に必須な元素の1つであるリンが太陽系に多い理由として、太陽系が誕生する前の80億年前のころに多かったタイプの「新星爆発」から生み出された可能性があることを発表した。
信大、ロボットがヒトの繊細な動作を実現できる高性能ハイテクセンサを開発
信州大学(信大)は、エレクトロスピニング技術を使って異なるサイズを持つポリフッ化ビニリデン(PVDF)/ドーパミン(DA)ナノファイバー膜と、超極細PVDF/DAナノファイバーを用いて、高い圧電性能と広い圧力範囲を持った柔軟な「圧電ナノファイバーセンサ」の開発に成功したことを発表した。
筑波大、デバイスの電位変化をピコ秒の高時間分解能で計測する新手法を開発
筑波大学は5月10日、走査電子顕微鏡(SEM)とフェムト秒レーザーを組み合わせ、デバイス材料内の電位変化を高い時間分解能で計測する新手法を開発。43ピコ秒の時間分解能でSEM画像として観察することに成功したと発表した。
東大と阪大、自ら作りだす細胞内の熱が神経再生の鍵であることを発見
東京大学(東大)と大阪大学(阪大)の両者は、神経発達と再生における重要なプロセスである神経分化のメカニズムについて、細胞内の温度変化がどのように関与するのか研究した結果、神経細胞内の自発的な発熱が神経分化における形態変化を駆動していることを発見したと共同で発表した。
JEITA半導体部会、国際競争力強化に向けた半導体戦略提言書2024年版を公開
電子情報技術産業協会(JEITA)半導体部会は2024年5月14日、経済産業省と文部科学省に対して、「国際競争力強化を実現するための半導体戦略 2024年版」と題する提言書を提出した。
NVIDIAの台湾でのAI研究開発センター設置計画を台湾政府が認める、台湾メディア報道
NVIDIAが台湾に「AI研究開発センター」を設置する計画であることを、台湾政府経済部(日本の経済産業省に相当)産業技術局の邱求慧局 局長が台湾メディアに出演し、これまでの交渉の経緯などを説明した。
2023年ファブレス半導体売上高ランキング、NVIDIAが初の首位に TrendForce調べ
TrendForceが5月9日、2023年のファブレス半導体企業売上高ランキングトップ10を発表した。それによると、ファブレス半導体企業上位10社の売上高は前年比12%増の約1676億ドルとなったという。
どこでもサイエンス 第283回 ガリレオはどうやって食っていたのか?
科学の父といわれるガリレオ。イタリアが生んだ天才ですな。彼の業績は振り子の等時性や、天体望遠鏡による月のクレーターや木星の衛星の発見など多数ですが、彼はどうやって食べていたのか、調べてみました。
2024年6月版スパコンランキングTOP500が発表、米国の「Frontier」が5連覇を達成
世界のスーパーコンピュータ(スパコン)に関するランキングの2024年6月版(第63回)「TOP500」が5月13日(独時間)、独ハンブルグにて開催中のHPCに関する国際会議「ISC High Performance 2024(ISC 2024)」に併せる形で発表された。
SiTime、AIデータセンター向けMEMSベースのクロックジェネレータ「Chorus」を発表
SiTimeの日本法人であるSiTime Japanは5月13日、AIデータセンター向けクロックジェネレータとしてMEMSベースのクロック・システム・オンチップ(ClkSoC)となる「Chorus(コーラス)ファミリー」を発表した。
「循環」の視点から考える未来の暮らし方(片岡 万柚子)
こんにちは!科学コミュニケーターの片岡です! みなさんは、「循環(じゅんかん)」という言葉を聞いたことはありますか?モノが一回りして、もとに戻ること。また、それを繰り返すことです。...
TSMCの2024年4月売上高、前年同月比6割増の2360億NTドルで4月の過去最高額を更新
TSMCは5月10日、2024年4月の連結売上高を発表した。それによると売上高は前年同月比59.6%増、前月比20.9%増の2360億NTドルとなり、4月としての過去最高額を更新したという。
SMICの2024年第1四半期売上高は前年同期比2割増も純利益は7割減、中国内向け比率は8割に増加
SMICは5月9日、2024年第1四半期(1~3月期)の決算概要を発表した。それによると売上高は前年同期比19.7%増の17億5018万ドルだったが、純利益は同69%減の7179万ドルとしている。
2024年第1四半期の半導体市場は前年同期比15%増の1377億ドル、SIA統計
米国半導体工業会(SIA)は、2024年第1四半期(1~3月期)の半導体売上高(3カ月移動平均)が前年同期比15.2%増、前四半期比5.7%減の1377億ドルとなったと発表した。
理研など、スパンコン「富岳」と量子コンピュータ「叡」の連携に成功
理化学研究所(理研)と大阪大学(阪大)は、スーパーコンピュータ(スパコン)「富岳」と量子コンピュータ「叡(えい)」の連携利用を実証し、原理の異なるコンピュータ間の連携利用によって計算可能領域が拡大する可能性を示したことを共同で発表した。
北大、母親が妊娠中である際の住居のカビが小児湿疹につながる可能性を発表
北海道大学(北大)は、妊娠中にカビが生えている部屋数が多いことや複合フローリング床材を使用すると、生後の室内環境や両親のアレルギー歴に関係なく1歳半時点の湿疹と関連することを明らかにしたと発表した。
燃焼試験の焼け跡も生々しいZERO用エンジンが展示 - ニコニコ超会議ISTブース
幕張メッセにて4月27日~28日、“日本最大級の文化祭”を謳う「ニコニコ超会議」が開催され、インターステラテクノロジズ(IST)が「超宇宙開発ブース Powered by ホリエモン」を出展した。
吉川明日論の半導体放談 第301回 AMDとIntelの決算発表から見えるもの、「PC/サーバセントリック」から「AIセントリック」へ
CPU市場をリードするAMDとIntelの2024年第1四半期の決算発表があった。そこから見えてきたのは「PC/サーバセントリック」から「AIセントリック」への大きなシフトである。
マスト細胞を抑える抗アレルギー化合物を発見 山梨大など
花粉症やぜんそく、食物アレルギー、じんましんといったアレルギー性疾患の治療薬になり得る低分子化合物「MOD000001」を山梨大学大学院総合研究部医学域免疫学講座の中尾篤人教授(アレルギー学)らが発見した。免疫細胞でアレルギー症状を引き起こす根本要因となるマスト細胞を標的として特異的に抑え込むとみられることから、薬剤候補として少ない副作用で持続的な効果が期待できるという。
ロート製薬と阪大、データサイエンスの活用で皮膚老化の効果的因子を発見
ロート製薬と大阪大学(阪大)は、次世代シーケンサーを用いたさまざまなオミクス解析と、数理モデルを用いたシミュレーション解析により、データサイエンスを活用した新たな皮膚老化研究のターゲットを見出すことに成功したと共同で発表した。
九大、海馬の神経新生を用いればPTSD症状を減弱できる可能性を確認
九州大学(九大)は、マウスを用いた動物実験で、「神経新生」による海馬神経回路のリモデリングが、トラウマ記憶の忘却を促し、PTSDに類似した症状を減弱させることを明らかにしたと発表した。
東大、南北半球で氷期-間氷期変動が同調する理由の一端を解明
東京大学(東大)は、過去約9万年間の「パタゴニア氷床」の変動を詳細に復元し、それを基に過去の偏西風の変動を復元した結果、南半球の偏西風が北半球の氷期-間氷期変動に伴って変動しており、南半球の気候変動に大きな役割を果たしていることを明らかにしたと発表した。
東大がシリコン膜からの熱放射の倍増に成功、半導体の排熱問題の解決へ
東京大学(東大)は、プランクの熱放射則で決まるとされていた熱放射を、シリコン膜の表面をわずかに酸化させ「表面フォノンポラリトン」の効果を加えることで、熱放射を倍増させることに成功したことを発表した。
伊産業相が2024年に半導体産業への100億ユーロ投資を示唆、伊メディア報道
イタリア政府のアドルフォ・ウルソ企業・メイドインイタリー大臣が、半導体産業に対し2024年に約100億ユーロを投資する計画であると話したとイタリアメディアが報じたとBloombergが伝えている。
中国の半導体生産能力シェアは現在の19%から2026年には世界最大に、Knometa予測
Knometa Researchが、2023年末時点での国・地域別半導体生産能力と今後の予測を発表した。それによると、中国は現在19.1%だが、2026年には世界最大のシェアを獲得する可能性があるという。