昔あるところにテッド・ネルソンという神が居た。
テッド・ネルソンはあるとき、机の上に何冊か本を伏せて置き、手に顎を突いて、窓から空を眺めつつ何事か考えていた。しかしキッと机を睨み付けると、本を抽き出しに投げ入れ、そのまま机を担いで庭に投げ捨て、火を着けて燃やしてしまった。
ネルソンは机の燃えた跡の灰を集めて、間のない堅籠に詰め、何かの種子が入った小袋を腰に括り着けると、見晴らしのいい丘に登った。そして土を掘って、種子を植え、土盛りをして、その上にあの灰を降り掛けながら、こう唱えた。
「ハイパーテキストあれ」
そして再び灰を降り掛けながら、また唱えた。
「ハイパーリンクあれ」
1965年のことだった。
やがてこの丘には大きな樹が育ち、それは「ザナドゥ」と呼ばれた。春になるとザナドゥの樹には沢山の花が咲いた。見上げる者は誰もがその花の美しさに嘆息した。
だが、いつまで経ってもザナドゥの樹には実が成らず、成ったとしても誰もその実を食べられるようにする方法を知らなかった。
» 続きを読む…
気分的にコメントアウト
これはあなたのweblogにおける最初のアイテムです。自由に削除していただいてかまいません。




